今年のGWは珍しく天気が不安定ですね。いつもなら青空が続いて山に行く絶好の機会なのですが、雨がザーザー降ってるので、翌日の予定も立てにくいです。そんな中で、4月30日は前日の雨からうって変わって、暑いぐらいの晴れでした。特に山の準備をしていなかったので、それなら近隣を散歩するかと思い、以前から気になっていた多摩動物公園沿いを歩いてきました。
多摩動物公園がある日野市、そして隣接する八王子市はかつて僕が子供の頃に過ごした場所で、いまでもそれなりに土地勘みたいなものはあると思います。では行ってみようか。
高幡不動から七尾公園まで
スタートは高幡不動駅です。ここまではどうやって来たのかというと、小田急線で多摩センター駅まで行って、多摩センターからは多摩モノレールを利用しました。GWで天気も良かったので、多摩センターはサンリオピューロランドにでも行くであろう親子、家族連れでかなり賑わっていました。
一方で高幡不動駅周辺は、昼時でも割と静かでした。きっと京王線の駅のホームは動物園に行く人たちで混んでいたかもしれませんが。
逆光で見づらい・・・京王線の高幡不動駅を出た右手側に高幡不動へ通じる表参道があります。ここを歩くのは初めて。表参道らしく昔からあるようなお店と、チェーン店などが混じり合っています。
5分ほど歩いて信号を渡ると目の前に高幡不動尊があります。ここは来たことがあるのかな、記憶が曖昧過ぎて、たぶん初めてなんだと思います。
いやぁ、立派な五重の塔ですね。ほんとはゆっくりと参拝したいところですが、如何せん時刻はすでに14:00を回っていたので、写真だけ撮って先を急ぐことにしました。
山内八十八ヶ所巡拝路というところを歩いて、上を目指していきます。
その名の通り(だと思う)、88か所の札所があって、ここを巡れば四国のお遍路を周ったのと同じご利益が得られるとか!ここも1か所ずつ回っていたら日が暮れてしまうので、足早に素通りしていく。
5分もしないで高幡山の山頂に到着。ここは多摩100山に含まれいるので、すでに踏破済み。山頂を示すプレートとかが無いのですよ。
高幡山からは北側が開けていて、眺望がなかなか良い。本当はもっと違う方角を撮りたかったけど、家族連れの子供たちが景色を見て大喜びをしていたので、邪魔しちゃ悪いなと思ってこんなアングルになっているのです。
この後、山の南側から下りて、住宅街に出ます。
住宅街は山を削って造られたところのようで、坂を若干下ったり登ったりします。そして写真のように、ハイキングコースを示す道標が所々に建っているので、とりあえず道に迷うことは無さそうです。しかしそうは言っても、地図は持っていた方がいいですよ。
この階段を登り、七生丘陵散策路に入ります。この木々の向こうは多摩動物公園の敷地内となり、敷地に沿って歩いて行くのです。
片側はこのように柵があって、これに沿って歩いて行きます。柵に鉄板があるのは、タヌキなどの小動物が金網をよじ登って動物園内に入るのを防ぐためだそうです。そして我々も動物園の中が見づらくなります。
コースにはそれなりにアップダウンがあります。
このコースの最高峰は標高158メートルで、この武州江原山講社があります。石碑?には「御嶽大神」と書かれていて、木曽の御嶽山なのか、奥多摩の御岳山なのか分かりませんが、どちらかに所縁のあるものなのではないかと見た。「江原」というのはこの山の名前なのか、昔の村名なのか、その辺も謎です。
途中、眺望が開ける場所に出ました。高尾方面から奥多摩、秩父のほうまで見渡せます。前日に雨が降っていなかったら、この日は奥多摩に行っていたかもしれなかったんだよなぁ。
一旦住宅に沿って歩き、再び散策路にはいるといきなり目に飛び込んでくるのがこの道標。いまは無い「多摩テック」の文字が。多摩テックとはかつてあった遊園地で、僕も子供の頃に何度か行ったことがある場所。2009年ぐらいに閉園したようだ。この道標はこれからもしれっと残っていて欲しいものだ。
いよいよ多摩動物公園内が見える場所に着く。ここは鳥類の檻で、猛禽類が右側の方にいるのが見えます。さすが行動制限が無くなった休日だけあって、それなりに人出があるように見えますね。この散策路でも何組かの人たちとすれ違ったし、同じ方向へ歩いてく人もいました。
オランウータンも見えました。分かりますか、左側の塔を登っています。餌を独り占めしたのか、上で食べていました。
この後は、七尾公園を突っ切って平山城址公園方面へ出ようと思い、道標右側の上にある「七生公園」方面へ行ったのです。
ところが、七尾公園は緑に囲まれたとても良いロケーションなのですが、入口とは反対側に出ることができないようで、結局戻ってくる羽目に・・・。なのでひとつ前の写真の道標にあった「かたらいの路」方面へ行って、まずはこのコースを終わりにします。前日が雨だったこともあって、最後の下り坂は泥が滑りそうで危なかった。
平山城址公園と長沼公園
しばらく一般道を歩き、次に目指すは平山城址公園なのですが、この写真から行きます。メモリアルガーデン多摩という墓地に通じる道です。墓地の駐車場への入り口と砂利道にわかれていて、後者を進みます。なお、砂利道は車は通れないようになっていました。
しばらくはこんな道を進みますが、雰囲気は良くないです。右側の柵は、ここが元多摩テックだった場所だったと思います。遠目からアトラクションの残骸のようなものも見えました。
歩いた先に平山城址公園の入り口に到着します。なんだか写真が斜めすぎないか!?
早速「展望デッキ」と指し示す道標があったので、そっちに行ってみます。
展望デッキから。奥多摩方面を臨みます。
このあと公園内を歩きましたが、道がクネクネしていて細くて、なんだかイメージとは違いました。城址公園というだけあって城跡があると思うのだけど、そういう雰囲気ではなかったんですよね。まあ、僕が歩いているルートがそうだっただけかもしれませんが。
このような池が出てきて、ここから道が二手に分かれていたんですよ。写真の右の方へ行く道を行けば城跡と案内図に書かれているところへ出たはずなのに、何を思ったか左に見える階段を登って行ってしまったんですね。なんとなく「登っていく」ところを求めてしまったので。
長い階段を登って「六国の道」というのを歩いた先に出てきたのがここ、六国台展望台。きっと昔はかなり眺めが良かったのだろうけど、いまは木が大きくなったことでそれほど眺望は開けていません。左側に見えているのは、よくある「ここから見える山」を案内したパネル。写真には写っていませんがさらに左側に、パネルにある標高はこれが造られた当時の計測値で、いまは若干異なるものもあるみたいな注意書きがありました。
さて、ここからです。
長沼公園に向かうにあたって、いちどここから下って住宅街に出たのですが地図を見るとかなりの遠回りになることに気が付いて、この展望台の直下まで登り直し、山道のようなところを歩いて行ったのですよ。そうしたら・・
なんと・・・「私有地に付、進入する事をおことわりします 地主」と、でかでかと書かれた看板が出てきたじゃないですか。結局戻って、住宅街をぐるっと迂回していったわけです。さすがにこの辺りでくたびれてきて写真もほとんど撮ってない。
遠回りをして長沼公園への階段へ。ここで赤線(ヤマレコで記録しているGPSログによる軌跡)が繋がったと思ったので、ここには行かずそのまま向陽台バス停に行って帰ろうかと思ったんだけど、どうせなら野猿峠までと思って階段を登って行きました。
で、家に帰ってから気が付いたのですが、赤線が繋がったというのは勘違いでした。前に高尾山の帰りに、幼少期の思い出として京王線の長沼駅から長沼公園を登り、この階段に下りてきたことがあったのですが、それはあくまでも寄り道でログをとっていたわけではなかったのです。
とは言っても、子供の頃のことでよく覚えているのは長沼駅側から山道を登って、途中の洞穴とかがあった斜面で遊んだことであって、今回歩いている尾根まではそう何度も来たことはなかったんですね。もちろん、この案内板は当時はなかったけど、場所はなんとなく覚えてはいますが。
なお、よく遊んだ斜面はいまは柵がされていて登れないようになっているので、いまでは草木が茂った状態で、当時の面影はありません(以前確認した)。
野猿峠バス停で今回は終了。長沼公園からそんなに遠くはないけど、これが子供の頃はとても遠いところだと思っていたんですよね。ここからバスに乗って南大沢駅まで行きました。
という訳で、今回は高幡不動から平山城址公園を経由して野猿峠までの9㎞弱の散歩でした。平山城址公園と長沼公園を繋ぐ際は、住宅を通って行くことが必須ということを今回認識しました。
地主の方の進入お断りはいつからそうなっているのか分かりませんが、人が多く歩くのが鬱陶しかったのか、かつては通行可能だったけど迷惑な人たちが多くてウンザリしたとか、いずれにしろそういう場所は素直に警告に従うべきですね。
最高点の標高: 187 m
最低点の標高: 68 m
累積標高(上り): 455 m
累積標高(下り): -359 m
総所要時間: 02:33:50
GPXファイルをダウンロードできます、必要な場合はダウンロードしてお使いください。
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