謎の仏舎利塔へ、大寺山~鹿倉山

GWに奥多摩に行きました。多摩100山(多摩百山とは別)コンプリートまであと4座となったのが2020年、そこからコロナ禍となってしまいずっとお預け状態となっていましたが、3月に2座ゲットしたので今回は残り2座のうちのひとつ、大寺山(おおでらやま)へ行きました。

ここには謎の建物があって、以前からその存在は知っていましたが、ついに目の当たりにしました。

深山橋から大寺山へ

深山橋

深山橋

スタートは奥多摩湖の奥のほうにある深山橋(みやまばし)、奥多摩駅から鴨沢西行きのバスに乗ったのですが、ここで下りたのは僕の他に女性が2名、他の方はきっと終点まで行って雲取山に行ったのでしょう。

深山橋を渡る際に歩行者用の道を歩いたら、やたらと顔にクモの巣がかかって出だしから鬱陶しい。こんな大きな橋でどうやってあいつら(クモ)は巣を作ろうとするんだよ・・・。

陣屋

陣屋

お蕎麦屋さんですよね、立ち寄ったことありませんが。ここから右に進んで登山口に進みます。

登山口

登山口

登山口

登山口

すぐに登山口に着きます。古タイヤを使った階段はフワフワして脚に優しいです。ところが、このタイヤの階段を登ると一気に急登になります。

急登

急登

こんな感じですよ、踏み跡もよく分からないけど、とりあえずここをひーこら登っていきます。

急登

急登

この、どこまでも続くような登りはウンザリしてしまうけど、でもこういうのが結構好きなんですよね。山を登っている感が特に強いので。

緑

緑が映える

そしてこの5月ならではの緑!これがまたたまらないですね。もうこれ以上暑くならないでほしいし、寒くもならないでほしい。そしてこの緑を常に見せて欲しいと毎年思っています。

真っ赤

赤も映える

これはツツジなんですかね、緑色の中にひときわ目立つ赤とかピンクとかの花。こういうのも良いです。いま体力がガタ落ちなので、スピード登山ができない代わりにこういうのをじっくり眺めて楽しんでいます。なんだよスピード登山って・・・。

急登

大寺山への最後の登り

それにしても登りますよ。結構距離を歩いたなと思ったけど、この時点でまだ2㎞も歩いてなくてビックリしました。登りが続くと長く感じるものですね。

急登

ついに大寺山か!?

や、やっとだ・・、この光の向こうにあれが・・・

仏舎利塔

大寺山と仏舎利塔

着きました、大寺山に。仏舎利塔が目の前に立ちはだかります。ついに怪しげな聖域に入ったのだろうか。中から怪しげな人が出てきたらどうしよう、そんなことを考えてしまいました。

仏舎利塔

仏舎利塔

しかし勇気を出して階段を登り、四方にいる仏様を拝む。修繕工事をしているようで、足場やロープが張られている。誰もいない代わりに、クマバチがブンブン飛んで威嚇をしてくるのが怖い。ぐるっと周りをまわって下りる。

仏舎利塔説明

仏舎利塔の説明

仏舎利塔について説明があったので読む。これによると、日本山妙法寺の設立者である藤井日達僧侶によって建立された世界平和を願うための仏舎利塔だそうだ。調べてみて驚いたのは、稲城市にも仏舎利塔があるらしく、しかもよみうりランドにかなり近いところだというので、僕はその辺もちょいちょい歩いているのでニアミスしていたということになる。今度見に行ってみようかと思う。

それにしても人っ子一人もなく、ひっそりとしていた。本当はベンチがあったから休憩しようかと思ったけど、クマバチがうるさいので先を行くことにした。

大寺山から鹿倉山へ

鹿倉山へ

鹿倉山へ

次は鹿倉山(ししくらやま)へと向かいます。仏舎利塔の近くに道標があるので間違えることはないでしょう。

鹿倉山へ

鹿倉山へ

とても歩きやすい道だが、大寺山から向かう場合は基本的には登りメインとなります。鴨沢に下りる道標がありましたが、「奥多摩登山詳細図(西編)」によると、鴨沢方面は上級者向きと書かれている道ですね。なお、写真の場所は大成峠というそうです。

鹿倉山へ

鹿倉山へ

この区間も誰にも会いません。ヤマレコを見ても、このコースを歩いた記録は週に1つ上がるか上がらないかって頻度のようなので、あまり歩かれることがないのかなと思いました。ところでこの道標、黄色い文字で「シシクラ」って書かれているんですよ。分かりづらいからか、後から「←鹿倉山」って書き足してあります。壊れてあとから誰かが善意で取り付けてくれたのでしょうか。

タナグチ山

タナグチ山

広い尾根を歩いていたら突如と出てきたのがこのタナグチ山。山頂っぽさが皆無でした。この写真だけ撮って通過といったところです。

鹿倉山へ

鹿倉山へ

そして急に道が開けて、林道が登場しました・・・。

鹿倉山へ

鹿倉山へ

ガチの林道になってしまいました、登りにくたびれてきたのであえて山道を探そうとはせず(あったのかどうかもわからない)、このまま林道を歩きます。

鹿倉山まであとちょっとなんだろうけど、山頂がどんな感じかわからないし、虫がやたらと飛んでいたら嫌だなと思ったので、この開けた林道上で休憩してカップラーメンを食しました。後から誰か来たら、何コイツこんなところで休憩してるんだと思われそうだなと考えましたが、誰も来ませんでした。

鹿倉山へ

林道からの景色

林道をもうちょい先に進むと北側が開けていて、雲取山方面が見えます。とはいうものの、どれが雲取山なのかとか見分けがつけられません。向こう側は人が多く歩いているのだろうな。

鹿倉山へ

鹿倉山へ

道標に促されて、林道と並走している山道へ入るとすぐにオオヤマト山のピークに着きました。写真のちょっと奥には、見えませんが林道があります。

鹿倉山へ

鹿倉山へ

また林道に下り、このように再度山道へ促されます。このちょっと手前で、水源の巡視路を造る工事を行っているようで、そのための林道となっているようです。ここからも林道と山道が並走しています。

鹿倉山

鹿倉山頂

鹿倉山の山頂に着きました、すぐ近くを林道が走っていて、若干趣に欠けますね。このあとも林道歩きになることがほとんどなので、コースとして人気が無いのも分かるような気がします。僕のように多摩100山とか赤線繋ぎを目的とするか、いろいろなエリアを歩くことを考えなければ、このコースを歩こうという人は少ないのかもしれません。

山頂はもうちょっと鬱蒼としているのかなと思って林道でカップラーメンを食べましたが、ここでも良かったかなと思いました。10分ほど静かな山頂に佇んで休憩をしました。

史跡、小菅城跡のある天神山へ寄り道

林道

林道歩きが続く

鹿倉山を下り、林道歩きを再開します。ここから大丹波峠まではほぼ林道歩きです。

林道歩き

林道歩き

1か所だけ、林道から外れて山の中を歩く箇所がありますが、10分も歩かず再び林道と合流します。でもずっと林道よりはましかな。

大丹波峠

大丹波峠

鹿倉山から45分ほどで大丹波峠に着きます。ここから小菅村と丹波山村に行けるようですが、現在は丹波山村方面は登山道が崩落しているとかで通行止めとなっています。そうは言ってもたまにヤマレコで歩いている記録を見かけますけどね。

実は僕も最初は(自己責任で通行止めのところを通って)丹波山村に下りようかと考えていたのです、道の駅たばやまが結構お気に入りなので。しかし小菅村は何年も前に一度しか行ったことがなかったので、赤線繋ぎの目的もあって道の駅こすげを目的地としました。

林道大丹波峠線

林道大丹波峠線

写真の奥から歩いてきたのですが、大丹波峠への林道を示す道標が建っていました。この後もう少し歩くと県道上野原丹波山線とぶつかるので、そこからひたすら小菅村の中心部へと下って行きます。

県道にて

県道にて

舗装された道をひたすら下ります。時々車やバイクが走っているぐらいです。朝のうちは天気も悪かったのに、すっかり晴れて暑いぐらい。途中から沢が出てきてサーっという水の流れる音が涼しげで良い感じです。ワサビ畑もありましたね。

天神山へ

天神山へ

小菅村の川久保地区に入ろうとする直前に出てくるこれ。今回計画を立てる上で気になっていた場所です。道路のすぐそばに天神山というのがあるのに、ヤマレコを見ても寄る人がほとんどいないのでこれは行っておくべきと思っていました。小菅城というのがかつてあって、その城跡なのでしょうか。

天神山へ

天神山へ

階段の多い道を緩やかに登って行きます。想像よりは道は整備されている印象。ここでもクモの巣が顔にかかります。低山はもうそういう季節なんですね・・・鬱陶しい。

史跡

史跡

史跡

史跡

途中に「堀切」とか「破壊ヶ所」という表示がありました。城に関連する言葉なんですかね。

天神山

天神山

天神山

天神山

登り始めて10分もしないうちに天神山の山頂に着きました。ここに小菅氏が築いたお城があったとのことですが、その面影はなく、しかしお城マニアであれば先ほどの堀切とかも含めて、どういうお城があったのかを想像できるのかもしれません。僕にはそんな想像力はありませんでした。

天神山

天神山

これは山頂から川久保方面を見下ろしたところです。いまはこうして木々に遮られていますが、その昔はもっと見晴しが良かったのかなと。

ここを下って最終目的地である道の駅こすげに向かいます。

道の駅こすげでゴール

小菅村役場

小菅村役場

小菅村役場の前を通ります。立派な建物ですね。この時は道の駅まで大したことないだろうなんて思っていましたが、天神山から道の駅までの30分はかなり大変な歩きでした。気温がかなり上がって暑いし、緩やかだけど登って行くんですよね。アスファルト歩きなのでクタクタ。

小菅川のこいのぼり

小菅川のこいのぼり

小菅川のこいのぼり

小菅川のこいのぼり

小菅川を渡っている時に遠くにこいのぼりが見えました。道の駅に近づくのと同じくこいのぼりに近づくことができたので、その様子を撮りましたが、これ、向こう側の山とワイヤーを繋げたの凄いなと単純に思った次第です。風がそこそこあったので泳ぐ姿も見ることができました。

道の駅こすげ

道の駅こすげ

道の駅こすげに到着。ここで終了です。バスまで1時間ぐらいあったので、シャインマスカットのソフトクリームを食べたり、売店を覗いたりして、15時台のバスで奥多摩駅に戻りました。バスの中では半分ぐらい眠っていて、いつの間にか駅に着いたって感じです。

それにしても、13㎞弱しか歩いていないのにかなりのバテようで、改めて体力の無さを感じました。

これで多摩100山は残りひとつでコンプリートとなります、いつ行こうか今から計画しないと。

合計距離: 12.88 km
最高点の標高: 1297 m
最低点の標高: 529 m
累積標高(上り): 1111 m
累積標高(下り): -931 m
総所要時間: 05:10:48
Download file: 20220507_奥多摩町.gpx
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