2025年最初の山行は、八王子市内にある「ヒトッ石山」です。「ッ」が小さい促音(そくおん)で書かれているけど、そのまま「ひとついしやま」と読んでも差し支えないかと。
このヒトッ石山は「八王子名山」のひとつです。八王子名山は2023年に公募され、2024年に36座が決定しました。同時に「八王子隠れ名山」というのも52か所選定されています。
今回、このヒトッ石山を登ることで、八王子名山36座を踏破しています。
アクセス
そもそもヒトッ石山はどこに位置しているのか、まずはそこからですね。
右側の赤いアンダーライン、536mのところがヒトッ石山です。西の方には刈寄山がありますが、八王子市恩方町よりも北側にあります。そして見ての通り、地図には道を表す点線がありません。ここは基本的にバリルートとなっていて、八王子名山、隠れ名山に選ばれた山のいくつかは、このような場所にあるのです。初心者の方や、バリルートに行き慣れていない方にはオススメできない山なのです。
今回僕は、京王線/JR中央線の高尾駅北口から西東京バス「美山町」行きに乗り、終点の「美山町」バス停で降りて、そこからスタートしました。バスの乗車時間は20分程度だったと思います。ICカード(PASMO)利用で510円。
では、さっそく参りましょう。
美山町バス停から
ヤマレコに乗せた記録から抜粋しています。ヒトッ石山まで行きましょう。
美山町バス停です。辺りは民家と畑しかありません。屋根のある待合所があり、隣に簡易トイレがありましたが鍵がかかっていて使えませんでした。
バス停からちょっと歩くと「やまいりがわ上流端」と書かれた看板のある橋が出てきます。ここを渡って奥へと進みます。
木が倒れたりしていて荒れ気味です。この先が薄暗くて気味が悪いですね。
ここ、どうアプローチすればいいのか、人によってまちまちのようで、八王子名山に選ばれるまではそれこそ知る人ぞ知るといった場所だったので、正解がないようなところだったんですね。僕は左側に見える青いテープの方へ入っていきました。
ヤマレコでここからアプローチした人たちの記録を見ると、進行方向右側の尾根(緑色の線)や、沢筋から(オレンジの線)、そして左側の尾根(赤い線)からの大きく3通りあったようで、僕は図にあるように左側の尾根に乗って行きました。なぜなら緑の線もオレンジの線も、進んでいくと等高線の間隔がやたらと狭い箇所があって、きっとここは両手を使って行かないとならないだろうと思ったからです。あと、余談ですが沢は水は流れていませんでした。
青テープから左に折れて進んでいくと、尾根筋が出てくるのでここから登ることにしました。
尾根に乗ると早速急登が始まります。ここでも青テープを見つけましたが、先ほどのテープも含めて、最近つけられたのかなと思いました。何人もの人が歩いていくなかで、こうして歩くべき道を示してくれる人が出てくるんですね。ありがたいことです。
それにしてもかなりの急登です。早速アキレス腱が痛い。また、この時期は枯れ葉が多くてズルズル滑りやすくなっているので、余計に脚に力が入ります。左側の尾根を選んでも、多少は手を使って登っていくところがあって、もはや斜面を登っているという感覚です。
急登が終わり、ようやく歩きやすくなります。そうは言っても一般登山道ではないので。
急登が終わって若干楽になるのはこの辺りです。
ここはヒトッ石山手前のピークです。
余談ですが、地図左側の648mは「豆佐嵐山(ずさわらしさん)」で、戸倉三山ルートからバリルート経由で行けそうなのですが、いまはオレンジの線の場所は通れないようです。北側に採石場があって、すでに山が削られてしまっているようで。
先ほどのピークの場所からちょっと進むとこのようになっていて、下ったあとにまた思い切り登っていきます。
こんな感じのところを登っていきます。途中にお助けトラロープがありました。
ついに山頂が見えました。ここまでずっとタフな登りでした。
来ました、ヒトッ石山。八王子名山です。別名を「翁沢ノ頭」とか「鹿子山」とも言うそうです。
自分にとっては、八王子名山36座をこれでコンプリートしたことになります。ヤマレコにリストが作られているのですが、ヤマレコやってない人にはピンとこないのかもしれませんね。
縦走して下山へ
ヒトッ石山からは南下してじきに東へ進み、途中のピーク「向山」と「琴平神社」を経由して下山します。以降は簡単に。
ヒトッ石山までの登りを思うと、こちらの下山道はかなり歩きやすかったです。しかしザレている箇所や枯れ葉が多いところは滑らないように注意しながら進みました。
ヒトッ石山から20分ぐらいで向山に着きました。ここまではほぼ下りで、この向山の手前だけは登りました。ここも結構な登りだったような記憶が。
向山から先はアップダウンを何度か繰り返しています。
特に名の無い390mのピーク。この「東京350」と書かれたプレートは各所で見かけますが、こういうマニアックな場所に多いですよね。
さらに先へ進んだところにもありました。アップダウンを繰り返すだけで標高がなかなか下がりません。
琴平神社に出てきました。これで山行はほぼ終了です。あとは神社を下るだけ。
神社から結構下ってようやく鳥居に。すぐ先は一般道となっていて、恩方営業所バス停まで20分ほど歩いて終了しました。
以上がヒトッ石山のルートとなります。最初から最後までバリルートとなっているコースなので、もし行かれる場合はスマホに地図アプリ(ヤマレコとかYAMAPとか、私自身はジオグラフィカを使っています)を入れてください。
参考までに、今回のコースのGPSログを提供しますので、ダウンロードして地図アプリで開けば、あとはそのコースをなぞるだけって感じになります。ただし自己責任でお使いください。
最高点の標高: 532 m
最低点の標高: 199 m
累積標高(上り): 356 m
累積標高(下り): -417 m
総所要時間: 03:15:20
GPXファイルをダウンロードできます、必要な場合は右クリックでダウンロードしてお使いください。
※Google Chromeでダウンロードする際、「一般的にダウンロードされているファイルではなく、危害を及ぼす可能性があります」と出るかもしれませんが、その場合は警告メッセージ右横の「▼」をクリックして「継続」を選択してダウンロードすることができます。
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