5月24日、小田急線秦野駅から渋沢丘陵にある震生湖(しんせいこ)、八国見山(やくにみやま)、そして頭高山(ずっこうやま)へと歩いてきました。週末は雨予報だったので、短時間で歩けるところとしてここを選びました。
震生湖とは
震生湖は、神奈川県秦野市と中井町にまたがる湖で、大正12年(1923年)の関東大震災の時に起こった地滑りがもとでできたそうで、河川の流入や流出のない堰止湖としては珍しく、2021年には国の登録記念物として指定されています。
アクセスとしては近くに「震生湖バス停」がありますが、なんと平日に1本しか走っていない路線なので、秦野駅から歩くしかありません。ハイキングとしてピッタリですね。
秦野駅~震生湖
では早速行ってみましょう。秦野駅南口から歩き始めます。
駅のロータリーのところには「震生湖の案内マップ」がありました。さすがかつては年間20万人以上が訪れた場所だけあります。最近は年間5万人程度に落ち着いているそうですが。
駅からまっすぐ歩き、突き当りを右に進むと道標があります。震生湖まで2.6km、45分ぐらいでしょうか。その前に今泉名水桜公園に立ち寄ってみます。
こんな感じの場所でした。池の周りに遊歩道があって10分かからず1周できそうです。桜のスポットもあるようで、2か月ぐらい早く来た方がよかったのかなと思いました。
この公園をあとにしてすぐ、ホタルが生息しているという公園もありました。
写真左に見える道路から階段を登ってきました。今泉台という住宅地です。振り返ったら大山が見えたので撮ってみました。この後は住宅を突っ切って「はだの桜みち」という道路に出ます。
「上町」の交差点を渡り、写真左奥の方へ進みます。
丹沢の山々が見えました。右が大山、その隣のちょっと低いのが岳ノ台、そして二ノ塔、三ノ塔、奥は丹沢主稜でしょうか。あちらにも登りに行きたいのですが、4月に参加した「佐久市強歩大会」で膝を痛めてしまって、それからここ1ヶ月以上は登り下りの激しい山行は控えているところです。
道標が要所で出てくるので安心して進めます。「震生湖」の上にある道標には「池窪の大悲観音」と書かれていて、とても興味深かったのですがちょっと距離があったので今回は見送りました。
道中でヤギを見かけました。草刈り役でしょうか。
震生湖の入り口に着きました。ここを下っていきます。
震生湖は思っていたよりは小さい湖でした。30分かからず1周できそうと思いましたが、下りた先で工事をしていて通れなかったのでそれは諦めました。そもそも1周できるような道があるのかどうかはよく分かっていません。
このように湖畔を歩くことができます。釣りをしている人が結構いましたね。いや、むしろ釣り人しかいないと言った方がよかったかも。
湖畔を歩いていたら途中で福寿弁財天が出てきたのでちょっとお参りもしました。
静かで良かったです、これから暑くなってくると虫も多くなるだろうし、草木も生い茂ってくるので今ぐらいまでがちょうどいいのかなと思ったり。そういえばかつてヤマレコだったかな、ここでもヒルを見かけることがあるような記述を読んだことがあるけど、本当だろうか。
とりあえず、湖の東側から西側に移動したので、階段を登って道路へ復帰します。
震生湖バス停。この写真を撮ったときは時刻表を確認しなかったので、1日1本ということはまだ知りませんでした。
渋沢丘陵を経て八国見山、そして頭高山
バス停の写真にも写っていましたが、この道標の指す道を歩いていきます。
丹沢自然薯会なる建物がでてきました。季節になると販売もしているようですね。
渋沢丘陵はだいたいこのような感じの道をひたすら歩きます。周りを木々で囲まれていたり、畑沿いだったりします。
眺望はあまりなく、あっても大山方面は臨めず、南側がたまに開けるぐらいでした。
北側はずっとこんな感じでしたね。丹沢主稜が一望できたら最高なのにと思いました。
栃窪という地域に出てきました。結構歩いたつもりだったけど、震生湖から1.4kmしか歩いていないんですね。眺望の少ない単調な道だと長く感じるのかな。
「栃窪会館」という公民館みたいなところへ出るのですが、そこにはハイカーも利用できるトイレがありました。このあとは道標にある「頭高山近道」に従って進みます。
栃窪の集落を過ぎるとだんだんと道が狭くなってきて、舗装はされているもののこのように枯れ葉や枝が落ちている状態の場所になってきました。このあとは舗装もされていない薄暗い山道(曇っていたのでなおさらそう感じた)を歩くことになります。
他の道と合流します。この辺りは民家はありません。
道標の頭高山方面からちょっと外れて、八国見山へ寄り道をします。過去にいちど訪れているのですが、あまり記憶になかったので再訪ってことで。
八国見山へは二方向から行けるのですが、そのうちの南側のとりつきはこんなです。かろうじて「ああ、そこに入っていくのか」ってのが分かりますが、これからの季節、かなり鬱蒼としそうですね。ただ、この奥は普通に山道でした。
ちょっと歩くとすぐに道標が出てきます。
八国見山に到着しました。その名の通り、かつては八国(駿河、甲斐、伊豆、相模、武蔵、安房、上総、下総)を見渡すことができたのかもしれませんが、いまは木々が生い茂って眺望はほとんどありません。駿河、伊豆方面がちょっと開けていたかな。滞在時間数分ですぐに戻りました。
八国見山をあとにし、もとの道に戻って頭高山方面へ進みます。雨粒が落ちてきたような感じがしたので、いよいよ雨降りだすか!?と思いながら、渋沢駅に方向変えようか迷いながらも頭高山を目指しました。
右に下りて行けば渋沢駅へ向かって行けますが、とりあえず左を進みます。
中央右側奥に塔が立っているのが見えますが、たぶんあっちのほうから来たんじゃないかな・・と思いながら撮ったのでした。いまとなってはどの方向かよく覚えていないけど。
頭高山の休憩所です。ここは山頂ではなく、あと10分かそこら登っていきますが、天気が怪しくなってきたのと、過去に山頂行ってるから今回はいいやという気になってここで終了しました。どうせなら山頂行けよって感じですが・・・。
というわけで、もと来た道を戻って渋沢駅を目指します。
雲が多くてすべての山は見えませんでした。二ノ塔、三ノ塔はよく見えてますね。
というわけで、あとは舗装路を歩いて渋沢駅まで行って今回の山行は終わりました。距離にして13㎞弱、3時間半ほどのハイキングとなりました。ある程度坂を登ったりしますが、それほどきつくはないので、半日使って歩いてみるのもいいかと思います。八国見山はマニアックな方は行ってみてください。
最高点の標高: 323 m
最低点の標高: 99 m
累積標高(上り): 462 m
累積標高(下り): -394 m
総所要時間: 03:38:57
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