今回は山のことではありません、ウォーキングです。しかもただのウォーキングではなく、「東京エクストリームウォーク100」という、100km歩くとんでもないイベントに参加します。今後何回かに分けてそのことを書いていこうと思っています。
東京エクストリームウォーク100とは
「東京エクストリームウォーク100」とは、朝日新聞社が主催するウォーキングイベントで、小田原から東京までの100㎞を歩きます。春と秋に行われているようで、今回2022年秋は11月12日と13日に開催され、小田原城址公園から江東区にある有明ガーデンがゴールとなっています。
100㎞コースは「チャレンジ部門」と「エキスパート部門」に分かれていて、前者は26時間以内、後者は24時間以内に歩き切れば完歩したことになります。また、これとは別に距離が34㎞で湘南海岸公園クラゲ広場がゴールの「ビギナーズ部門」というのもあります。
今回、僕は「チャレンジ部門」で参加します。
なぜ参加することにしたのか
もうすでに何人かに聞かれたのですが、なぜこのイベントに参加することにしたのか。
山を歩く中で、一時期トレランにも興味を持ったことがありますが、どうも自分は走ることに面白みを見いだせないというか、性に合わないと思っていて、だけどハセツネだとかUTMFとか、TJARなどの山岳レースの様子とか結果を見たりするのは好きなんですよね。山とロードで100㎞以上とか、そういう極端な競技へのあこがれみたいのがあることは確かです。
自分も何かとち狂った(誉め言葉)イベントに参加したいと思っていたところに、たまたま目に入ったのがこの東京エクストリームウォークだったのです。コロナ禍以前は山で20㎞、30㎞、時には50㎞ぐらいの行程を歩いていたこともあって、歩くほうが自分には合っているかもしれないと思ったわけです。
あとは、単純に「100㎞歩けるだろうか」という興味です。よほどの体調不良や足への致命的ダメージを受けなければ、時間はかかっても歩けるだろうと「いま」は思っています。なので実際に歩いてみて、どこに限界があるのか、どんな気持ちになるのかということも知りたいと思っているのです。
余談ですが、調べてみると100㎞ウォーク的なイベントって結構あるじゃないですか。これを機にこういう方向で今後行こうかなとも思っています。
準備
そうは言っても、コロナ禍を経て体力が大幅に低下してしまい、いきなり本番に臨むのはダメだろうということで、参加を決めてから1か月間はひたすら歩く練習をしています。
まずはペース作り、毎朝5㎞前後の距離を歩いてみて、自分が出せるペースがどのぐらいかを把握しました。すると時速6㎞(10分/km)が最も速く、普通に歩いて時速5㎞(12分/km)ぐらいが自分のペースだということが分かりました。
しかしこれは5㎞を歩いてみての検証で、この1か月の間に2回ほど長い距離を歩いてみました。ひとつは自宅から鎌倉まで歩くといったもので、35㎞ぐらい。これはヤマレコに記録しています。
ヤマレコだと39㎞と出ていますが、目的地とした六国見山までが大体35㎞で、残りは鎌倉アルプスを歩いたのでそのような距離になっています。もうひとつは高尾周辺の里山を歩いたあとに城山湖から橋本駅まで歩いたもので、総距離22㎞程度のものです。
こちらは山道を登ったり下ったりして足に負荷をかけてからアスファルトを歩きました。
他にも自宅周辺で25㎞以上歩くこともして、ペースを保つような練習をしてきました。その中で分かったことがあって、例えば「いちど休憩するとその後は休憩前と同じペースで歩くのがしんどい」なんてことがわかりました。スタート時は時速6㎞で10㎞以上の距離を休みなく歩けるものの、休憩を取った後は時速5㎞~5.5kmが精一杯になってしまいます。40㎞までは1km歩くのに11分台をキープできるので、当日は平均して時速5㎞ぐらいで行けるのではと思っています。50㎞を超えたらどうなるかわかりませんが。
ちなみに、今回ウォーキングに参加するにあたり、シューズを新調しました。アシックスの「GT-2000 10」というシューズです。幅広のサイズでクッションも良い感じで、歩いていて足裏への影響はいままで履いていた靴の中では断トツに少ないです。
持ち物について
当日、丸1日歩くわけですが、そのための荷物って何なのかということで、持っていく予定のものを記載しておきます。
- ザック(10リットルの小型のを背負います)
- ヘッドライト
- スマホ
- モバイルバッテリー
これらはまずマストですね。特にヘッドライトとスマホはイベントでも必携品となっています。夜間を歩くので当たり前ですね。それと自分の位置を確認するためにコース地図を見るため、または万が一リタイアする場合に連絡手段としてスマホも必要になります。長丁場なのでモバイルバッテリーがないと電池切れになります。
- テーピング
- ガーゼ
- バンドエイド
- マメができたときにつぶすための針とか
- ワセリン
- 替えの靴下
- 羽織るための上着
- ウエストポーチ
- 雨具
これらは足のケアのためと寒さ対策ですね。特に気を付けたいのは足の裏にマメを作ってしまうことでしょうか。休憩の時にはなるべく靴を脱いで靴下や足を乾かしておきたいところです。きっと後半は夜の寒さで怠ってしまいそうですが。ワセリンは当日の受付時にもらえるそうですが、一応自分でも用意して足に塗ってから靴下を履こうと思っています。
- 行動食(塩羊羹、他)
食料についてはあまり持ちません。なぜかというと随所でエイドステーションがあって、ちょっとした食べ物が出るのと、その時に応じてコンビニに寄ればいいかという考えです。余計に食料を持って荷物が重くなるのは避けたいところです。
そしてもちろん現金も持っていきます。ただ、財布はじゃまだからジップロックとかに入れようかなんて考えているところです。あとは万が一のためにクレジットカードも1枚。
山と違ってずっと街道及び街中を歩くので、大げさな準備は不要かと。
意気込み!
これを書いている時点で、いよいよ明日が本番となります。目標はもちろん完歩で、周りには24時間以内で歩き切るなんて言ってますが、各チェックポイントまでの到達予定を立てたところ、22時間切りももしかしたら行けるのでは・・・と思っています。
しかし、ロードを50㎞以上というのは未知の世界なので、何があるか分かりません。あくまでも24時間以内を目標に歩きたいと考えています。
いやぁ、しかしこのようなイベントがあるなんて、何でもっと早く知らなかったのだろうか。参加すると決めてからずっとワクワクしています。結果はどうなるのか、それはもちろんイベント終了後に書くつもりです。
コメント