伊勢沢ノ頭南東尾根を登り、伊勢沢ノ頭に着きました。稜線に出たら冷たい風が吹いていて、体感温度はかなり低かったです。そんな中、檜岳山稜を進みます。
檜岳へ
まずは檜岳(ひのきだっか)へ向かいます。伊勢沢ノ頭からは緩やかな下りの道を進みます。歩いている人がいなくて独り占めをしている気分になれます。これで風がなければとても心地よいのに。
稜線にでると相模湾を見渡せます。こういう眺望があるのが良いですね。この写真を撮っているときに、檜岳方面から来た人とすれ違いました。
来た道を振り返って伊勢沢ノ頭。
稜線が広くてどこを歩けばいいのか分からない地帯ですが、道型があるのでそれに従っていけばいいような場所です。
この冬枯れな感じがいいんですよね。過去4回ぐらいは来ていますが、ほぼ冬しか来てないんじゃないかと。夏に一度通っているけど、あまり印象に残っていない。
登り気味でここを進んでいくと・・
檜岳に着きます。伊勢沢ノ頭からそれほど大変な道ではないけど、くたびれました。稜線を突き抜ける冷たい風のせいだと思います。ちょうどお昼なのでベンチで休憩をしていたのですが、あまりにも寒くてカップラーメンを食べる気も失せました。本来なら温かいものを食べたいのに。
それもそのはず、山頂はマイナス3度ぐらいの気温。コーヒーとおにぎりひとつだけを摂りました。休憩していたら雨山方面から1人登ってきましたが、標柱の写真だけ撮って行ってしまいました。向こうが写真を撮っているのと、こちらが荷物をごそごそしていたこともあって、挨拶をするタイミングを見失ってしまいました・・・。
雨山へ
次は雨山へ向かいます。檜岳からはまず下ります。
檜岳から雨山方面への下りですが、ルートが2つに分かれていて、結局どちらも合流するのでいいのですが、毎回どっち歩くべきだろうというところがあります。いまひとつ分かりづらいというか。この写真はすでにその箇所を過ぎていますが。
下った後はまた登ります。この場所辺りでまたとても冷たい風が吹いていて、しかも被っている帽子が飛ばされそうな強さで、一旦脱いで懐にしまいました。帽子を気にしながら歩いていたらちょっと危険ですからね。
振り返って檜岳。結構下りてきましたね。
ポツンと立つ道標、のどかな感じがします。だけど風が冷たい。奥に見えるのは檜洞丸だろうか。
そして道標の場所からはこのように富士山が見えます。ここの稜線では何か所かで見ることができますが、ここが最も障害物が無いんじゃないかな。今回、晴れにこだわってこの稜線にきました。その理由はこのような富士山や相模湾を眺めたいと思ったからです。本当は1週間前にここを歩くことを計画していたのですが、その時は天気予報が曇りのち雨だったので、予定を変更してよかった。
一方で、雨山近くにはこのような崩落したかのような崖があります。丹沢は崩れやすそうなところがいくつもあって、ここももっと長い年月を経て変わっていってしまうのでしょうね。
氷が割れていました。割れた中を見ても水がほとんど無くて、どういう状況なのかいまいちわかりません。これは稜線ですれ違った人が割ったのだろうか。
雨山に到着しました。ここはあまりピーク感がないんですよね。山頂では風が無く、暖かい陽気が差していたので、景色を見ながら佇んでいました。
檜岳山稜はここ雨山が眺望も雰囲気もいちばん良いと思っています。ベンチ設置してくれないだろうかと思います。
雨山峠へ
では、雨山峠へ下っていきたいと思います。檜岳山稜で好きではないのがここから雨山峠への区間ですかね。
まずは尾根を下っていきます。枯れ葉が積もっていて歩きづらいですね。
雨山峠へ向けて下っていきます。この道標を過ぎると道の様子がガラッと変わりますね。
石が多い痩せ尾根へと変わっていきます。気を引き締めて進む必要がありますね。先ほど「好きではない区間」と言ったのはまさにここから雨山峠までの痩せ尾根なのです。
道の両脇は崖です。稜線で吹いていた強い風がここでも吹いていたら嫌だなと思ってたのですが、幸いこの時は風は吹いていませんでした。それだけでも気持ち的には変わってきます。万が一何かあっても、誰も助けてくれません。稜線ですれ違った2名の方以外、雨山峠までは見かけていませんので。
慎重にゆっくり下りてきました。下のほうに雨山峠のベンチと立て看板が見えます。以前からこんな見通し良かったっけかなと思いました。
伊勢沢ノ頭から約2時間、檜岳山稜を満喫して雨山峠に下りてきました。
当初の計画では、ここから写真の左側の道を登り、鍋割山まで行くことを考えていました。しかし伊勢沢ノ頭南東尾根で想定以上に登りの脚を使ったのでくたびれてしまいました。なので「コースB」として考えていた寄沢(やどりきさわ)を下って寄バス停に戻ることにしました。
それについては次回書きます。
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